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SoreZoreの人生

挫折と練習

みんなより練習できる時間の短い私は、時々挫折感に襲われる。

毎週木曜日、1週間振りに稽古に行くと、日曜日に練習した事を
皆が練習し始める。
「やったよね!?」
「やっていない」
「そうか、じゃあやってみよう」

そう言って、教わるがなかなか覚えられない。
年齢のせいもあるかもしれない。
自分は若いつもりでも、確実に脳は退化しているのだ。
こんな事が何故覚えられないの?
自分自身に腹が立ってくる。

日曜日は6時間の練習がある。
私は木曜日の2~3時間程度。

見かねたコーチが別の日に、以前みんなで練習した川原に
連れて行ってくれた。
個人レッスンだ。

一つ一つのパートごとにやってみる。
できるじゃない。
ゆっくりパートをくっつけてやってみる。
できるじゃない。
ところが曲として、速いテンポでやってみると
全然出来ない。
ついて行けない。
理解も出来ていない?

何度も、何度もやってみる。
涙が出てくる。

じっと付き合ってくれるコーチに「ごめんね」と誤る。
「何故、謝るの? 俺は悪い事はしていない。
 謝るくらいなら頑張れよ!」
決してコーチは怒らない。

途中、私はバチを投げ捨てた!
「もう、嫌だ!」

それでもコーチは何も言わない。

私は直ぐにバチを拾い、また練習を始めた。

2時間、川原で太鼓を叩き続けた。 
時間は夜の10時。
ようやく、出来た。
やっと出来た。

コーチも私も静かに喜んだ。


苦しかった。
出来ない自分がすごくじれったかった。
これで、少し皆に追いついたかな。

またいつもの稽古で頑張ろう。

太鼓にこんなにのめり込むとは、自分でも思っていなかった。


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